みうらラタン 公式ブログ
40年以上前に作った籐(ラタン)の衝立を水洗い修理&リフレッシュ
40年以上前のラタンスクリーンを丸洗い!
梅雨も明けて強い日差しが降り注ぐ広島のみうらラタン本店。
倉庫に眠っていた職人が若いころに作ったスクリーン(籐の衝立)を水洗いして蘇らせることにしました!
45年前ほどに作り祖父の家(初代:三浦花市)で使っていたものです。
籐家具は水洗いは出来るのですがあまりに頻繁にすると傷んでしまうので注意が必要です。
40年たっている割にはしっかりしているので思い切って水圧で埃を取り除いていきます
一通り洗い流したらまき直しです
一通り洗い流したらところどころまき直しをしていきます。
巻きなおした部分だけ色が違うので水性塗料で着色し、
今回は黄色・黒・赤の3色の水性塗料を使い色を作り元の色に似せて着色して行きました。
仕上げは水性のニスを使い仕上げていきます。
塗料・ニスはは大阪塗料の水性塗料を使用しました!
大阪塗料ホームページ→ http://www.osaka-toryo.com/
籐(ラタン)製品の時代を感じる普遍的な良さ
そして!埃だらけだった衝立が蘇りました!
45年前の衝立ですが全く古臭い感じがしません!
1階ショールームの応接室に置くことにしました。
籐家具(ラタン家具)には普遍的な良さがありますね。
籐家具職人の店 みうらラタン 三浦祥太郎
歴史あるドイツ生まれのデザイナーズチェアを創意工夫で修理する
今日のみうらラタンも快晴!
広島の店舗には来客もほぼないですが
全国から送られてくる修理品に対応させていただいています↓
今回修理させていただいた一つをご紹介
ミース・ファン・デル・ローエがデザインした「アームチェア MR20」です!
このように破れた座面↓
修理前のデザイナーズチェア↓
前部分と背中部分(赤い〇部分)がウイークポイントであると見抜いた職人↓
それぞれに籐の※太民(たいみん)を補強として入れ(※籐太い棒状の材料)↓
柔軟性を確保しながら適切な補強を施しました。
タテに5ミリの丸芯を渡し
5手引きの肉厚ピールをしっかりと編み込みしあげていきます。
ただの修理で終わらせない
想像力を働かせ椅子の良さを引き出す修理を心掛けています。
請け負ったからには出来る限りのことをさせていただきました。
美しく仕上がった座面↓
100年近い歴史があるデザイナーズチェアをよみがえらせることに成功しました!
ラタンは裏も表もないのが特徴。裏面も美しい仕上がりです。
天然素材と硬質な金属のフレームが美しい共演を果たしています。
修理品が届きお客様より
「大変すばらしい仕上がりで、びっくりしました。職人さんの技に感動しました。座り心地も予想以上で、籐にして正解でした」
とのお言葉を頂戴いたしました。
素晴らしい椅子×お客様の想い×職人技=かけがえのない体験を生む
ドイツ生まれのデザイナーズチェアを通じて
椅子のオーナーが日本の職人に依頼して、
世界で一つの体験が生まれた瞬間でした。
籐家具職人の店 みうらラタン 三浦祥太郎
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【公式】みうらラタンプロモーションビデオ